【職種】
>言弾遣い(ことだまつかい)
言霊を銃弾に込め操る。一番人口が多い。
実弾に力を添加する場合と、空砲のまま言霊の力をコントロールする道具として銃を
用いる場合とで分けられる。後者の場合、威力を表す言葉と数を表す言葉を詠唱にも
りこむのが一般的である。
関連)コンビネーションしりとり:
葬屋と颯火の十八番。しりとりによって言葉をつなげることで言弾を徐々に強力なものにしていく戦法。
>逆言遣い(さかごとつかい)
逆言と楽器を使って、悪言を追い払うという、平和的な言霊を使う。
楽器はヒーリングの道具として用いているだけなので、歌武器者のようにそれ自体の音
色はあまり関係しない。真摯でおおらかな心からでる言霊が必要。
キンディネスを中心に広まっている。
>異魂遣い(ことだまつかい)
言霊の力で死者の魂をつなぎとめた、さらにそれを憑依させることで自身を強化する言霊
の使い方。異魂は言霊の塊ともいえるため、短い言葉で強い影響力を与えることが可能。
また全ての言霊を吸収する。ただ、負の言霊のみをエネルギーとするので、逆に正の言
霊を吸収すると力が衰える。
>歌武器者(かぶきもの)
演奏と歌によって、広範囲に影響を与えることができる。物体操作など間接的な攻撃が得意。
応用することで、かまいたちや超音波のようなものを起こすことも出来、また精神に大きな揺
さぶりをかけることが可能。
>黙秘剣(もくひけん)
感情を殺すことで、「無反応」という状態を利用して、剣を媒介とし言霊の影響力を無効化
する。チート技だが、剣が手から離れたり、少しでも動揺すると使えなくなる。
>記述師(きじゅつし)
文字によって言霊を操作する。文字を書くと言うことで、発動までに時間を要するが、
詠唱を必要としないので、相手に効果を悟られにくく、また自分の手を離れて言霊の
効果を時間差で発動できる利点を持つ。
>討消師(うちけし)
相手の言葉をぎなた読みなどで間違って解釈することで、その言葉の力を無効化し、ま
た操り、利用することもできる。主に対人戦で大きな効果を発揮するが、場合によっては
無機物に対しても使うことができる。しかし、悪言に対しては役に立たない。
>爆弾発現(ばくだんはつげん)
擬音の言霊によって、自他の行為の勢いを操作する。主に爆発物との相性がいい。
応用すると、相手の攻撃の衝撃を弱めることができるが、タイミングが難しい。
>絶対零度(ぜったいれいど)
笑えない言霊によって、ゾッとしたりヒヤッとする感覚を増幅させ、冷気を起こす。氷柱を
作ったり、相手を凍らせることができる。密室のほうが強い。
>遊独(ゆうどく)
悪言に名前をつけることで拘束し、ぬいぐるみの取り込んで操る。悪言がいないと使えない
が、逆に対悪言戦では非常に有利に働く。
>毒吐(どくはく)
口汚く罵ったり、悲観的な言霊を使うことで、自らの言霊で構成された悪言を作り出す。自分
の言霊しか使ってないので操りやすい。また、強化したり、変形させることも可能。
関連)告吐
【組織・その他】
>悪言(あこ)
悪口や影口などの負の言霊が寄り集まったエネルギー体。この世界の魔物的存在。攻撃的
で、取り込まれると精神に強力な圧力がかかり、やがて死に至る。
>ターム
強い言霊を使う反動で精神的に傷を負った少年少女のケアをする施設・組織。連れてこられた者
の中から将来有望な人材を見つけ、やがて対悪言戦力になるように育成する仕事もある。悪言研
究の最先端。
>大陸平和維持軍(たいりへいわいじぐん)
大陸にはびこる悪言を駆除する国営軍隊。上位4部隊【カルド】の幹部は代々エース、、ジャック、
クイーン、キングの名前を冠することになっている。主に言弾遣いで編成され、詠唱もマニュアル
化されているため、変わった悪言がきた時にはタームから傭兵を借りている。
>大陸
さまざまな小国家が集まった大陸。国家間の結びつきが強く、貿易等を円滑にすすめるために
税関や城壁などは設けられていない。ここででてくる”大陸”以外に別の大陸が存在するかはい
まだ不明とされている。
>ラングアゲ
大陸の首都国家かつ中心国。別名『言葉の国』
一番民主主義的で、国民の発言が政治等に及ぼす影響力が強いことから、言霊の力が一番発
揮される国である。そのため、言霊遣いの育成にも積極的で、有名な高校・大学が多い。
主人公二人が通っていたプレイネ地区第六言弾専門学校もここにある。
とにかく都会。摩天楼とかある。感じ。
>ニアラ
ラングアゲに隣接する小国家。
存在感は薄いが、大陸最大のカウンセリング施設兼悪言研究の最前線であるタームが領内にある
ため、それに付随するように心理学科の有名な大学や、悪言研究所が林立している。
>PPE(大陸平和維持軍自治区)
大陸平和維持軍が統治する区域。国に依存しないよう、どの国にも属しない場所に本部を置いている。
>レアルーン
悪言・言霊などの研究に秀でた国。別名『学びの国』
言葉遣いの教育にも熱心だが、ラングアゲよりも自由さに欠ける。
プーオル盆地にある遺跡の研究を主導している。
>コンベルシオン
科学技術がもっとも発達した近代的な国。別名『科学の国』
最新鋭の機器はすべてこの国が開発・製造していると言っても良い。
ただ、機械化が進み、言葉の力が衰えていることが問題とされている。
>マルクハント
ファーラと都市部をつなぐ海上交易国家。別名『商人の国』
ファーラの農産物はこの国の巨大な市場を経てラングアゲ等の国へと運ばれる。
笑顔の多い国で、ファーラと唯一の交易国であるが、その利益を搾取するようなことはしない。
美しい町並みが有名で、大陸きっての観光地として多くの人が訪れる。
>トライド
二つの半島を仲介する資本主義国家。別名『貿易の国』
お金が一番物を言う国。全てのものに値段がつく。言霊の衰えが問題視されている。
コンベルシオンの電子機器や、イリーガンスの鉄鉱石の貿易を仲介している。
裏でイリーガンスと奴隷貿易を行っているらしく、そのため悪言の出現率は高い。
>リーエ
トライドの隣接した臨海国家。別名『話術の国』
トライドとは対照的に舌先が物を言う国。『自由な言葉』がモットー。
そのため、一攫千金、一発逆転を目指す人々が集まる。言葉、会話、話術がすべてを
左右する。カジノも多く、イカサマが横行するがソレを取り締まる法律は無い。
詐欺事件なども多く、決して治安はいいとはいえない。
>クィッテ
東の半島にある軍事国家。別名『沈黙の国』
物理的な力が全て。国民皆兵制度で、幼いころから軍事指導を施される。
しかし、高圧的な政治から不満も多く、悪言が多く現れるためさらに軍事が強化され、また
不満が増えるの悪循環を繰り返すが、国民の結束力がどの国よりも強いのは確かである。
案外国民は物静かでおとなしい気質のものが多いが、一方で自分の意見を持たないため、
相手の言霊の影響をモロに受けてしまう。
>イリーガンス
巨大な鉱山の麓に位置する。別名『宝石の国』
鉄鉱石の産出地で、大陸の八割以上の鉄鉱資源の供給を行っている。
街はきらびやかだが、採掘事業を指導する富裕層と、実際鉱山で働く労働者たちの貧困層で
経済格差が深刻になっている。言葉の影響力は弱め。
>キンディネス
大陸の極東に位置する、琴樹と凛の故郷。別名『思いやりの国』
温厚な気候と豊かな自然が特徴。深い森の中に存在している小さな集落の集まりを総称して国という
ことになっているため、国境は曖昧。文化の水準もやや遅れており、電子機器はほぼ皆無。
騒がしい都市部からは遠く離れているため、おおらかで心優しい気質。
逆言遣いが多く存在していることで有名で、著名な音楽家もここの生まれであることが多い。
>ファーラ
北方の巨大農業国家。蒼慈と霜一の故郷の村がある。
領内を流れる大きな二つの川と広大で肥沃な大地に恵まれ、ほぼ農業一本で生計を保っている国。
そのため、凶作に陥るとたびたび飢饉が起こる。言葉よりも、自分達の生活を支えてくれる自然が重
要視され、環境に害をなす文明機器は排除されている。言霊の効力への認知度も薄い。
>プーオル盆地
エネルギーが滞りやすく、悪言がよく発生するので、人口は少なく、小さな村が点在している状況。
マイステリオ遺跡群という歴史的建造物が多いので、人の出入りは多い。